こんばんは、吉田です。
料理をつくられる方が使う言葉で、
食材と会話をする という表現をよく耳にします。
一般的に料理とはレシピがあり、素材に対してどのように調理し、
どのような割合で味をつけるかを先に決めてしまいます。
このレシピが料理のすべてだった場合、食材は料理の中のパーツの一つであり、
パーツとパーツを組み合わせたものが料理になります。
ところが、料理を作る、さらにその先の、料理を食べる人まで
見ようとすると、一皿一皿のより一層深いものになります。
料理をつくる事が作業的なものではなく、思いを形にする行為へと
変化します。
深い思いを持って料理に対する事は
ひとつひとつの食材、ひとつひとつの調理、ひとつひとつの味付け、
どのような人が食べるのだろうか、どのような状況でたべるのだろうか、
何を期待して、何を思い、何を求めて、
そして、この食材をどのようにしてその人へ届けるのか、
食材に目を落とすと、そこには可能性に満ちた原石が、
さぁ、どうして料理しようか、
どうすればこの素材の良さが一番生きるのか、
どのくらい火を通せば、どのくらい塩をうてば、
どのような他の食材と合わせるべきなのかと、
食材を前にして、いろいろ考え、 まさに 会話をする事でしょう。
長々と書きましたが料理をつくる人がどれだけ真剣な思いを持っているか、
そのことを少しでも知ってもらえたら幸いです。
少しだけ、食事をする際に食材や料理をつくる、つまりはもてなす人のことを、
ちょっと考えてみるのも奥深い思いが見えてくるので、より楽しんで頂けます。
日本には本当にいい言葉があります、いただきます と ごちそうさま です。
最近、ディナータイムに使用している甘鯛がピカイチです。
鮮度はもちろん、見た目も美しい、絶品です。
優れた食材が思いを込められた料理になります。
ぜひご賞味ください。

merveille HAKATA